ギルバート・アデア/著 青木純子/訳 東京創元社 2003.9 20cm 190p  ISBN:4-488-01637-5

交通事故で失明し、醜い姿となったブッカー賞作家ポール。彼の口述筆記(ワープロ)者の求めに応募してきたのはジョン・ライダーと名乗る好青年だった。だが、その日から何かが起こりはじめる、微妙な気配、あるはずのものがなくなる。会話だけで進み、スリリングだが、なんとなく展開が読め、オチもちょっとあっけない。でも、秋の夜長に本好きが楽しむ本ネタの本としては悪くない。