アラン・ベネット著 市川恵里訳 白水社 2009.3 978-4-560-09225-5 女王さまが読書にハマった! 迷い込んだ犬を追いかけ、厨房の裏口に来た女王さまが足を踏み入れたのは移動図書館。儀礼的に1冊借りたのをきっかけに、女王さまは、この新しい楽しみにのめりこむ。最初は皿洗いから小姓にとりたてた読書好きの少年ノーマンの助けを借り、徐々に読書の筋肉をつけて自立する。思いがけないこの趣味にまわりのものはパニック。「最近何をお読みになりました?」と声をかけられ、言葉に詰まる閣僚の姿はちょっと愉快です。