だれでも読書会 テーマ:おいしそうな本 報告
〇日時:2023.11.8(水)10:15~11:30     〇参加者:5名
〇場所:浦安市立中央図書館1F ワークスペース

当日紹介された本
『オーパ!』開高健著 高橋昇写真  集英社 1978
『開高健先生と、オーパ! 旅の特別料理』谷口博之著 集英社 1991
 『月刊プレイボーイ』でこの連載が始まった時は衝撃! 女性ではなく、釣りと魚のグラビアで読者をひきつけた。このシリーズは、料理人も引き連れて出かけて、釣って、食べて飲む作品。料理人も後日本をだした。特においしそうだったのは、アラスカの雪原でのブイヤベース!
  開高健は、葉巻とテキーラのせいか、食道癌で早世(59歳)で残念。

池波正太郎『剣客商売』シリーズ
『剣客商売 包丁ごよみ』池波正太郎 新潮社 1998
 おいしそうな食べ物シーンが多い池波作品。ちなみに、美食家は早死にするのか67歳で早世!
 出てくる料理は、今でいったらジビエのような材料を活かしたものが多く、庶民の簡単な料理がとてもおいしそう。例えば、「あさりのぶっかけ」の深川丼。あさりとネギをさっと煮て、大根の浅漬けが添えられ出る。また、井戸で冷やした冷やし汁にネギを入れた炒り卵と茄子の漬物など!
『完本 初ものがたり』宮部みゆき著 PHP研究書 2013
 こちらの初もいわゆる“初物”がテーマ。小ぶりのカブを丸のままに入れ、すいとんと葛でとろみをつけたカブ汁と稲荷ずしのセットなどおいしそう。

『マルクス 生を呑み込む資本主義』(講談社現代新書) 白井聡著 講談社 2023 
 テーマが食べ物であるが、今読んでいる本を持参とのこと。一つの論理に吞み込まれることの危険を感じる。
 ロシア革命も、フランス革命の食べられなかったことがきっかけ、誰でも食べられることが大切。今の日本は大丈夫なのか? 食料の自給率が低いこと、食べ残し問題など話が広がって、気がつけば食べ物と結びついた話題に広がる。

『こんがりパン おいしい文藝』赤瀬川原平他著 河出書房新社 2016
 パンにまつわるエッセイをいろいろな人が一人3~4ページで書いている。子ども時代、朝ごはんはごはんだが、給食がパンだった。大きくなって高級食パンを食べて、おいしさに感動。それ以来時々買っている。この本では、サンドイッチが出てくることが多く。ウニを乗せたトーストがでてきた!
夫曰く「作家は、いろいろ貰い物をするから、豪華な食べ方ができるのでは?」とか。
この後、ウニはトーストに乗せられない。そもそも、口にできないとひとしきり大騒ぎ。
 
『長い冬』(岩波少年文庫)ローラ・インガルス・ワイルダー作 2000
 大草原の小さな家のシリーズ、明治の初め位の時代のアメリカ開拓時代にの子どもだった体験を元にした物語。一番好きなのは青いかぼちゃのパイ。秋が不作で厳冬の予感が漂う冒頭、狩に行っても獲物がとれなくて途方にくれているお父さんを力づけるのが、お母さんのパイ! 本来なら食べられないような出来損ないの青いかぼちゃに酢と砂糖をかけて、アップルパイのように仕上げる。質素な食べ物を絶品に仕上げる知恵と工夫が最高。

今回は、5人と参加者は少なかったのですが、その分、じっくりとおしゃべりができたと好評でした。
食べ物がみんなおいしそうで、お腹が減る読書会でした。