『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』(講談社) 著者:大宮冬洋氏と語ろう!開催報告 
〇日時:2023.10.21(土)10:15~11:30
〇場所:浦安市立中央図書館2F 視聴覚室
〇参加者:11名

内容:  
大宮冬洋氏より 現在、結婚特に晩婚についての取材執筆を行い、「晩婚さんいらっしゃい」という東洋経済オンラインへの連載が続いている。これを元に『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』をまとめたが、本にすることを前提としていない取材だったために、まとめるのにはとても苦労をした。現在は、結婚しなくてもいい時代で、離婚者も多い。そういう中で婚活を見ていると、自分が何を求めているかがわからないとうまくいかない。今、身近に50歳で20年付き合っている彼女がいるが結婚していない男性がいる。結果的にそうなったが、特に問題なく安定した付き合いが続いているといい、こういうあり方もある。
アプリや結婚相談所は、自己アピール力や瞬発力がある人が有利。ぱっと見は目立たないけれども、じわじわとまじめさや誠実が理解できるタイプの人は不利。ただ、いろいろとやったのちに、地元の友人や幼馴染に目を向けて成婚にいたる人もいる。
現在は、「結婚しないの?」ときくこと自体もハラスメントと言われる部分があるので、手を貸したくても貸せない。本人が「結婚したいと思っている」と意思表示をしてくれると、それならぜひ、と手を貸せるので、そうした思いがある人は、ぜひ意思表示して欲しい。
60~70歳代の婚活については、社会的(子どもからの反対)や世間体(年をとってみっともない)があってハードルが高いが、プロのアドバイス(まず見た目に清潔感を!など)で、成婚していくこともある。
また「天国組」という配偶者が亡くなった人たちのグループがある。若い時にきちんと結婚して、幸せに暮らしを送ったのに思いがけずに伴侶に先立たれてしまった人たちは、とてもピュアな人たちが多く、ちょっと他のグループとは異質で、素晴らしい原石を見ているような感じだった。仲介している相談所の人も牧師さんみたいな雰囲気で、伴侶を失った悲しさを分かち合いながら会を行っていた。
(質問:フリーライターという道を選んだのはなぜ?)
同じくライター(科学ジャーナリスト)である父親の影響はあると思う。新卒入社の会社を逃げるようにして退社したとき、消去法で選んだのがこの職業だった。最初は父の勧めで編集プロダクションに入り、職人としてのライターの基礎を教えてもらえた。その頃はまだ「紙」媒体の時代で、直しがきかない中で緊張感を持って取材と執筆をした経験が、報酬を得られる文章を書き続けられることにつながっていると思う。
この道を選んだ時の父親からのアドバイスは、「結婚相手は公務員か看護師にしておけ」だった。フリーライターはフレキシブルに働けるけれど収入が不安定なので、補い合える相手を探せ、という意味だったのだろう。今の結婚相手は自分と同じく自営業だけど、相手の苦手な家事分野をお互いに率先してやることで、補い合えていると思っている。
(質問:恋愛ではなく、結婚という形を求める人の動機は?)                 
昔は、結婚すると男性は女性が家事をやってくれて楽というイメージがあったと思うが、今の30~40代は女性が家事をやってくれるという意識はないと思う。法律婚をするということは、親も含めて形によって家族とみなされ、自分たちも納得するという効果があると思う。恋愛だと電話一本で分かれられるが、結婚はそうはいかないことで、いろいろなことを共に乗り越えていく原動力にもなる。また、子どもが欲しいという動機での結婚もあり、その場合は、婚活と妊活が並行して行われることもある。
(質問:子どものことを考えると若い女性が求められるのか?)
かつては、年齢がいって社会的な地位や年収が高い男性が若い女性と結婚したがる、というイメージがあったと思うが、現場を見ているとむしる逆。年齢がいった女性が、同世代や年上はおじさん過ぎてイヤだから年下を求めるケースの方が多いかもしれない。実際、年齢がいって婚活している女性はとても若々しくて魅力的な人が多く、年下の男性と成婚している場合も多い。
(質問:婚活という言葉をどう思うか?)
2008年にこの言葉は登場したが、就活みたいな感じで、この言葉には違和感もおぼえる。相手が欲しいと思うのに活動していない動機には、特に男性は「恥ずかしい」「さもしいと見られたくない」という思いが強いように思う。だがそうか?
結婚は、元々家同士の関係のお見合いから、出会いの場が職場や同窓会などの恋愛結婚に移行。
その後、婚活として結婚相談所だったり合コンが行われたりした。
現在は合コンもすたれて、アプリによるマッチングが主流になっていっている。
だが、相手と気持ちよく過ごせるかという相性は、やはり直に会うことでしかわからないだろう。

自己紹介よりはじまり、徐々に質問も活発になり、最終的に婚活の歴史のまとめのようなことがたちあらわれてくるおもしろい会でした。人数は少なかったものの、その分、質問しやすく和気あいあいとした会になったと思います。講師の大宮冬洋さん、参加してくださった皆様、ありがとうございました。