だれでも読書会  テーマはジャケ買い(借り)本!

〇日時2023.6.14(水)10:15~11:30

〇場所 浦安市立中央図書館1F ワークスペース

〇参加者 15名

 

[今回紹介された本]

今回は、ジャケ買い、というテーマもあり、紙の本だからこその装丁の工夫や、本のサイズ、イラストレーターまで、さまざまな本を互いに紹介しました。以下が当日紹介された本です。

 

ドアのむこうの国へのパスポート トンケ・ドラフト&リンデル・クロムハウト作 岩波書店 2023

翻訳した西村由美さんから、友の会へと寄贈していただいた本。本を開くと、まず表紙を1分間見て! という呼びかけではじまる。表紙が描かれているものから、イメージを膨らませて、中身への期待感を呼び起こさせてくれる本。

教誨 柚月裕子著 小学館 2022

本屋で見た時に、帯に「約束は守ったよ、ほめて」とあったので、手に取った。2人の子どもを殺した女性の死刑囚が残したことば、という設定で、なせそういう言葉を残したのか? というのがとても気になった。結果的には、その謎は今一つだったが、死刑制度のことが良く分かった。

季刊 人間雑誌 草風館 1979

古い雑誌。装丁の田村義也氏の木版の雰囲気がとてもいい。内容は地味な日常の聞き書きなどが収録されていて、売れるとは思えないような造りだが、中の挿絵もとても魅力。

昭和芸能界史 昭和20年夏~昭和31年篇 戦後の芸能界は如何にして成立したか 塩沢幸登著 茉莉花社(河出書房新社発売) 2020

昭和芸能界史 昭和32年夏~昭和40年篇 戦後の芸能界は如何にして発展したか 塩沢幸登著 茉莉花社(河出書房新社発売) 2020

  前回のだれでも読書会で東映をテーマとした本を紹介したが、その関連本として手に取った。

神様のカルテ 夏川草介著 小学館 2009

 表紙イラストのカスヤナガトさんの絵がステキ。カスヤさんがイラストを描いている作品は

放課後はミステリーとともに 東川篤哉著 実業之日本社 2013

植物図鑑 有川浩著 角川書店 2009  などもある。

ノルウェイの森 村上春樹著 講談社 1987 中学校の時に、好きだった国語の先生がこの本が好きだというのをきいて、上下赤と緑の装丁がステキなので手にとった。だが、当時はさっぱり内容が理解できなかったという思いでがある。この他も2冊セットで色が違う装丁ですてきだと思ったのは、冷静と情熱のあいだ Blu 辻仁成著 角川書店 1999/冷静と情熱のあいだ Rosso 江國香織著 角川書店 1999 こちらは大人になってから読んだので楽しく読めて、この時にノルウェイの森も再読して、今度は楽しめた。

猫も老人も、役立たずでけっこう 養老孟司著 河出書房新社 2018 表紙の猫が魅力的で、それまで養老孟司の本は読んだことがなかったが手に取った。中の写真もとても猫がすてき。

穏やか貴族の休暇のすすめ。短編集 岬著 さんどイラスト TOブックス 2021 表紙が魅力的。この本に限らず、最近、同じ本でも(例えば人間失格 太宰治著など)いろいろなイラストレーターが描いたり、鮮やかな色だったりして印象が変わるのが魅力。

どうで死ぬ身の一踊り 西村賢太著 講談社 2006 少し前に犯罪を犯して捕まった女性が、このタイトルの入ったTシャツを着ていた。

全宇宙誌 松岡正剛編 工作舎 1979 当時5,000円という高額だったが、初任給をはたいて買った思い出のジャケ買い本。小口の模様が、見る方向で銀河と星座が現れる等隅々まで凝って造本されている。中のデザインも素晴らしい。中身は専門的過ぎてほとんど読んでいないが、開くだけで楽しい。

とびきりすてきなクリスマス リー・キングマン作 岩波書店 1990 バーバラ・クーニーの絵の函がとてもすてき。今は文庫化してしまったので、函がなくなって残念。中のイラストもとてもすてき。

グリムの昔話 グリム著 福音館書店 1986 もフェリクス・ホフマンの挿絵がとても魅力的

でんしゃにのったよ 岡本雄司さく 福音館書店 2013 昔、子どものためにペーパーバックの月刊こどものともで買った初めての本。自分の3人の男の子たちも大好きだった。

動物会議 エーリヒ・ケストナー著 池田香代子訳 岩波書店 1999(高橋健二訳は1962年)

子どもと一緒に読もうと思って、勧められて手に取った。表紙にいろいろな動物たちのようすがかかれている。

 junaida著  福音館書店 2019 表紙だけではなく、どのページを見てもとても魅力的。

クスノ木の番人 東野圭吾 実業之日本社 2020 同じ著者の ナミヤ雑貨店の奇蹟 2012

クスノ木の番人 東野圭吾 実業之日本社 2020 同じ著者の ナミヤ雑貨店の奇蹟 2012 が好きだったこともあって手に取った本。

春に散る 上・下 沢木耕太郎著 朝日新聞社 2017 上下色違いで、とてもすてき。

本日はお日柄もよく 原田マハ著 徳間書店 2010 水引の表紙が魅力。でも結婚式のスピーチだけでなく、物語にでてくる、いろいろなスピーチが魅力。

モンテレッジォ小さな村の旅する本屋の物語 内田洋子著 方丈社 2018 イタリアの本の行商をする小さな村。中の写真もとてもすてき。

ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯 ヴォーンダ・ミショー・ネルソン著

あすなろ書房 2015 黒人が描いた黒人の本だけを扱う本屋。学ばないから差別されると気づく。 挿絵も、写真も、大判の本のサイズもすてき。

ケストナー ナチスに抵抗し続けた作家 クラウス・コードン著 偕成社 1999

エーリッヒ・ケストナー こわれた時代 クラウス・コルドン著 偕成社 2022

 この2冊は同じ本だが、表紙の雰囲気がとても違うので、最初、別な本と思ってしまった。表紙が人物の大きなイラストになったことで、ずっと手に取りやすい感じになったと思う。