だれでも読書会報告
〇日時2025.9月10日(水)10:15~11:30
〇場所 中央図書館 1F ワークスペース
〇参加者:5名 

当日紹介された本
『皇后の碧』阿部智里著(新潮社)2025 ミステリー要素があるファンタジー。舞台は聖霊の国で、土・水・風・火の各属性を持った種族の中で、風の精霊の後宮の秘密を少女ナオミが解き明かすため活躍する物語。

『アメリカ現代思想の教室 リベラリズムからポスト資本主義まで』岡本裕一郎(PHP)2022 トランプが登場した後の世界の政治状況では、それまでの保守・中道・左派という形が崩れて、保守よりも右の政党が多数出ている。この状況を知りたくて何冊か読んだ中で、この本が一番わかり易かったが、それでも理解することが難しいと感じている。

『PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来』オードリー・タン著/グレーン・ワイル著(ライツ社)2025 上の本のような状況の中で、世界は一つの声で支配されるべきではない、科学技術で民主主義を推進するという理想を示したもの。

『葬送のフリーレイソン』原作:山田鐘人原作 アベツカサ作画 北欧神話の世界を思わせる作品で、世界観が面白かった。

 

『草枕』夏目漱石著著 学生時代、漱石の感想文を書く課題が出た。その時にこの本を挑戦したけれど、当時は面白さがわからなかった。大人になってから読み直して、最後に満州に旅立つ人間がいることに気が付き、昔は満州という土地のこともわからなかったが、満州の意味について考えさせられた。『三四郎』夏目漱石著 では、華麗な女性が登場する反面、鉄道自殺をする女性など黒いものも感じた。

*夏目漱石の話題となり、漱石全集の中に、漱石が書き込んだ本が収録されているものがあり、その書き込みが面白いという紹介あり。

『わたしのワンピース』にしまきかやこ作 こぐま社 1969子どもの頃本を読んでもらえなかったので、自分の子どもが生まれたらえほんのよみきかせをしたいと思い、よみきかせの勉強をして、現在ボランティアをしている。この絵本は、「ランロンロン」という言葉の読み方が、人によって違い楽しい・

『14歳のためのシェイクスピア』木村龍之介著(大和書房)2024 著者が演出家であるため、実際に演劇に参加しているように、読み方の指導があったり、演出のヒントがあったりとよんでいるうちに、シェイクスピアへの興味が増してきて楽しい。

 

読書会終了後に今後の計画を相談した。

12月 図書館見学 文京区で古本屋、まちライブラリーなどを組み合わせる?

1月か2月 「みおつくし料理帖」のお料理を食べる

3月21日(土)おとなのためのおはなし会