だれでも読書会報告
〇日時:2023.4.12(水)10:15~12:00
〇場所:浦安市立中央図書館1F ワークスペース
〇参加者:9名
最初に、用意した俳句を元に、自分の好きな句や、おもしろいと思う点などを話し合って交流。
その後、用意した本を紹介した。
当日紹介された本
『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』春日太一著 文藝春秋 2016.6
東映の興亡史。一世を風靡するが、第二東映の企画に失敗して、任侠やピンク、実録ものなどなんでも手を伸ばしていくところが面白い。
*参加者の中で義父が東映に勤めていたという方がいて、東映の話で盛り上がる!!
『自由が上演される』渡辺健一郎著 講談社 2022.8
『繊細な心の科学 HSP入門』串崎真志著 風間書房 2020.2
この2冊を読んでいる。HSPとは繊細過すぎて生きづらくなってしまう性格の事。演劇は、感性を養う力があるとされるが、逆に感性を利用して操られる危険があるかも、など考えさせられる・
『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』標野凪著 双葉社 2022.5
有隣堂のおすすめ本で、おもしろそうなので手に取った。コロナを背景にしたおひとり様専用キッチンの物語だが、早くもコロナを忘れようとしている自分のことも思った。
『美しき愚かものたちのタブロー』原田マハ著 文芸春秋 2019.5
原田マハの作品は、虚実混じっているが、これはほぼ史実どおり。松方コレクションがどう集められ、第2次世界大戦下でどう守られ、戦後どう日本に取り戻すことができたか(一部できなかったが)物語。
その過程が面白かった。
『熊と小夜鳴鳥』キャサリン・アーデン著 東京創元社 2011
精霊信仰とキリスト教が対立する15世紀ごろのキエフ公国(現在に直せばウクライナ)が舞台。森から出現して王妃となった女性の血を引き、精霊を見ることができるワーニャことワシリーサが主人公。同じ能力を持ちながら、精霊を激しく拒絶する二度目の母とワーニャの違いが面白かった。
『わが愛の遍歴』アルマ・マーラー・ウェルフェル著 筑摩書房 1985.10
作曲家マーラーの妻だった女性の自伝。本人も作曲家で、美貌の女性。マーラー(作曲家)、グロビウス(バウハウスの流れをくむ建築家)、ココシュカ(クリムトに近い画家)、フランツ・ヴェルヘル(小説家・劇作家・詩人)など、次々に出会った男性を虜にし、才能を引き出したという魅力的な女性の生涯。
『わたしのワンピース』にしまきかやこ作 こぐま社 1969
子育てが終わって少しづつ本を読み始めている。これは孫のために見つけた絵本で、ワンピースがさまざまな模様になるところが、とても魅力的。
今回の読書会では、会員外が4名。自分の本に読みながら線を引く話から、『わが愛の遍歴』では美人は得? など、紹介された本を元にして話題が展開しました。
また、次回をお楽しみに!