浦安市図書館友の会第29回定期総会及び館長を囲む会 

 館長を囲む会+中央図書館見学会報告

日時: 2022年5月25日(水)

浦安市図書館友の会第29回定期総会:午前10時~10時15分

館長を囲む会10:15~11:00/中央図書館見学会11:00~11:40

場所:浦安市立中央図書館 1階 ワークスペース

 

場所:中央図書館 1F ワークスペース

参加: 20名

〔浦安市図書館友の会第29回定期総会〕

議長が選出され、昨年度報告、決算、今年度役員・計画・予算が承認

今年度事業について、高齢化により、聴力が落ちているので、講座などはマイクで話してほしい。そのためにはそうした設備のある場所での開催して欲しいという要望有。

設備としては、視聴覚室が良好なので、そちらの利用も検討する。

〔館長を囲む会〕

館長として3年目となり、来年の3月には退職するため、個人的には最後の年度となる。市内のコロナ感染者も下がってはきているが、下げ止まりのという状態であるが、まん延防止も一区切りがついて、こうして集会を開催できるようになった。館内体制は、定年退職で再任用職員が1名、庁舎との人事交流で1名が入れ替え、新任職員2名で、再任用職員を含めて32名で今年度業務を行う。

中央図書館は2023年3月1日で開館40周年を迎える。自分は開館3年目に採用となったが、当時の上司に「図書館は現在3歳の子どもであり、これからどういう大人になるかは、私たちの仕事で決まる」と言われた。この間いろいろなことがあったが、いよいよ40歳の不惑の年を迎えることになる。

コロナによる行動制限は緩和されてきたが、昨年度も直前に中止となった行事などもあり、まだ本格には再開できない面もあるが、児童向きの行事(子ども読書感想文対策講座、図書館クラブ等)からスタートしたい。再開に当たっては、今まで以上のものを目指したい。

先日、Eテレで、指揮者のいないオーケストラという番組があった。普通はオーケストラは指揮者がいて、指揮者がどういう音楽をしていくかを決めるが、ここでは、演奏家たちが話し合って決定し、みごとな演奏をしていた。図書館も館長が強いリーダーシップを持つ必要性もあるが、館員がついてこなければ良いサービスはできない。良いサービスとは、司書(図書館員)の自己満足のためでも、日本の図書館のためでもなく、まず市民のみなさんのためのものでなければならないと考えている。

かつて「日本一」と言われた貸出数は、今はそれを越える館もあるが、40年たち周りの目も変わってきたと思う。40年前は「図書館があってよかった」と言われたが、現在はあるのは当たり前でそこで何ができるか? を考えなければならない。浦安の図書館は、全国に先駆けて学校連携を図るなど先進的な活動をしてきたが、例えば調べ物のサービスなど、まだまだ周知されていないので、単に本を借りる読む以外のサービスも知らせていきたい。

このワークスペースも、市民の学習成果発表の場として設置したものだが、行政主導のハコモノではなく、市民が自主的に活動し、提案して欲しいと考えている。読書会、読書会連絡協議会、友の会などと市民協働を考えていきたいので、提案をしていただけるとうれしいと願っている。

[質疑]

Q.35年前に、目黒区の図書館でアルバイトをしていた。目黒区の図書館ではマンガの貸出をしていたが、先日20歳になった知り合いと話していたら、青少年館の利用が18歳までで、青少年館でコミックを読んでいたのが読めなくなった。読める場所が欲しいと言っていた。また、浦安市内に住んでいるマンガ家のかたが、自作を寄贈しようとしたが受け入れてもらえなかったとも聞いている。マンガの扱いはどうなのか?

A.浦安の図書館は、できるだけ活字の読書を大切にするという収集方針を持っている。また、マンガを購入する予算や、マンガは1タイトルでも多数の巻数があるので、それを置くスペースという物理的な問題もあり、なかなか積極的に行えない。ただ、浦安在住の方の作品については、郷土資料として受け入れているので、寄贈していただきたい。

Qコロナで利用者が減ったとのことだが、一般にも読書量は減っているのではないか?

Aステイホームで、休館や予約しか借りられない時期などがあり貸出は確かに減った。最大であった年間220万冊に比べ、昨年度は150万冊ほど。だが、コロナの感染が収まってきて、少しづつ貸出が増加してきている。予約は大変多く、年間50万件くらいある。コロナで利用制限があった時、特に要望が強かったのは、「書架見ながら自由に本を選びたい」という声であり、読書意欲はある。

Q.スマホの影響もあり、中高生が本を読まなくなっている、小学生の読書は30年前の1/3に減ったとも聞いている。子どもたちの読書習慣はどうなっているか?

A.子どもの読書推進は大切だが、大人も子どもに本を読む姿をみせることが必要と考えている。スマホだけを悪者にするのではなく、若い人を呼び込める読書会なども開催されると良いと思う。

 

中央図書館見学

ふだんは入れないバックヤードとして、屋上の太陽光パネルから地下の電動集密書庫まで見ることができました。

た。