だれでも読書会報告
日時:2021年7月9日(金)10時~12時
場所:中央図書館1F ワークスペース
参加:9名(友の会6名。一般参加3名)

*ワークスペースのWi-fiで、来館困難な会員が参加できるようにZoomを試みたが、防災Wi-fiとのことで接続はできたが安定せず、何度か試みたもののどうしてもZoomができなかった。事前チェックが必用であったと思う。今回はタブレットだったので、PCを使っての試みも行ないたい。

当日紹介された本
『リボルバー』原田マハ著 幻冬舎 2021 ゴッホの物語。ここのところ原田マハさんの作品を読んでいる。実際にこうだったのではと思わせる迫力が魅力。

『日本の小さな本屋さん』和氣正幸著 エクスナレッジ 2018 写真も多く、こういう本屋に行ってみたくなる。

『DOLL』如月小春著 新宿書房 2016 戯曲。セリフの表現がとても魅力的。言葉にして実際に声を出して読みたくなる。

『不思議な少年』マーク・トウェイン著 岩波書店1999 不気味な雰囲気が魅力。怖い物語が好き。

『おとうさんがいっぱい』三田村信行作 理論社 1988 児童書だが、やはり怖い物語。佐々木マキさんの挿絵も魅力。

『教場』長岡弘樹著 小学館 2013 キムタクが好きで、テレビで彼が主演をしていたので読み始めた。だが、警察学校を舞台にしたこの原作の方がむしろ面白い。

『帝都物語』(全10巻)荒俣宏著 角川書店 1987 霊との戦いで、実在の歴史人物もでてきて面白い。

『夏の雲は忘れない ヒロシマ・ナガサキ一九四五年』夏の会編 大月書店 2020 長崎に住んだこともあり、被爆体験の継承に関心がある。だんだんと、実際に体験した方が亡くなっているので、こうした証言集の朗読にも取り組んでいる。

『三つの冠の物語 ヒース、樫、オリーブ』ローズマリ・サトクリフ著 原書房 2003 サトクリフは、ローマ時代のイギリス、ローマンブリテンを舞台とした作品を多く書いている大好きな作家。特に好きなのは『太陽の戦士』だが、今回はこの中に古代オリンピックをテーマにした作品があるので、こちらを選んだ。当時のオリンピックの様子がよくわかる。

『会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ―500年の物語』田中靖浩著 日経新聞出版社 2018 最近、経理の仕事を始めたことがきっかけで手に取ったが、経理について全く知識がなくても楽しく読める。絵画や発明、音楽を例にとって、それぞれの世界で新しいことが生まれて、求められることが変わったことが会計の考え方を変えたことがわかり面白かった。

『非色』有吉佐和子著 河出書房新書 2020 初版は1964年。いわゆる戦争花嫁がアメリカで見た根深い人種差別を描いている。差別された人間同士で差別したり、地位や金により強者となる姿がすさまじいインパクト!