11月18日もっと知りたい図書館のこと開催報告
〇館長を囲む会 参加者10名(会員外2名)
平成30年12月に中央図書館は着工が始まり、今年3月末リニューアル・オープンした。美浜公民館の大規模修繕も終わり、市内全館開館は7年ぶり。残念ながらコロナウィルスの感染拡大の中で、いまだに学習室や館内ソファーの使用制限が継続している。中央図書館の大規模改修に当たって、市民から要望が最も多かったのはトイレをきれいにして欲しいということであり、改善した。建て替えではないので今までの施設を活かす形となったが、カウンターにしても、中央カウンターを分割した形にして、本の案内と貸出・返却、学習室受付などを分けた。児童カウンターも子どもを迎える位置に移し、レファレンスも個別相談が受けられるように区切った。書庫カウンターも役割を本の出納受付に限定して小さくした。
子どものコーナーでは「のびのびひろば」として靴を脱いであがれるようにし、「あかちゃんほっとすてーしょん」として授乳室をつくった。
中央カウンターの上はパネルが設置でき、現在、図書館が撮影してきた定点撮影による浦安の歴史の写真が飾られている。
現在集会をしているワークスペースは、フロアの中で、他の市民から見える場所での学習活動ができるようにした。開館当初は本を借りる・読む施設であったが、人が集う施設ということを考えた。また、ここは天井を見てもらうとレールがあるが、ここからボードを引き出して展示に使うことができるようになっている。
入口のデジタルサイネージは、タッチしてもらうと、欲しい情報にアクセスできる。
学習室ではパソコン使用を可能として、パソコンを使わず、静かに読書をしたい方のためのサイレント・ルームがある。書庫棟の展示コーナーは、ガラスを無くし、直に本が利用できるようにした。また、見えないところでは閉架書庫を電動化して収納率をアップした。
運用面では、中央図書館はフロアで飲食が禁止だったが、水分については蓋つきの容器(水筒・ペットボトル)は、可とした。
美浜分館については、本来7月にオープンを予定していたが、コロナ感染拡大の影響で、10月に開館が伸びた。中は柱の周りに書架を増やし、入口の近くに浦安関係の本を置いた。また、ウッドデッキに出られるようにして、ベンチと小さなテーブルを置いた。ここは芝桜などがきれいな庭があり、公園もすぐ外なのでとてもいい空間。
この他の館内の動きとして職員が増えた。平成31年以降採用が続いて、現在職員は全館で32名いる。若い職員が採用されたことで、図書館を未来につなげていきたい。
【参加者からの質問】
質問:今後も変わることを考えての図書館の改修ポイントとは?
答え: 例えば、据え置きのパソコンコーナーがある。現在でも無線LANを使えるが、将来はタブレットを貸出して館内好きなところでアクセスしてもらうという事態もありうることなどを考えている。そこで、そうしたコーナーは他の用途(読書スペース等)に転用されることも考えている。
質問:電子ブックの取り扱いについてはどう考えているか?
答え:あまり知られていないが、図書館で電子ブックを利用するには制限が課せられることがある。たとえば一定の回数以上貸出ができない、貸出できる期間が限られるなど、こうしたことから電子ブックの活用については慎重に考えている。こうした著作権の問題がない郷土資料関係の電子化からとりかかりたいと考えている。また、活字の本を読むことが難しいという障がいのある方のための電子ブックの利用などは積極的に考えたい。
質問:所蔵していない本をネット上で予約はできないか?
答え:予約については、本を特定することが必要。未所蔵の本の場合、リクエストをする方が、書名や著者などを勘違いしていて、用意できたときに不要な本であったという事態は避けたいので、対面か、来館が難しければ電話でリクエストを受けている。未所蔵でも、発注中の本についてなどは、今後リクエストが受けられるようなシステムの検討をしたい。
〇図書館プチ・ボランティア体験:ブックスタート絵本の包装 約120冊分の梱包に協力。